imjhの○っき

なんかいろいろ思いついたことを書き散らしているだけ

中国都市部では小学校に入るのも一苦労

都市部(城市)と農村部(農村)で大きな違いがあるということをちょろっと書いたのだが、中国現地採用の同僚の苦悩を思い出した。

 

彼は中国人女性と結婚して中国で一児をもうけたのですが、その子の小学校についてとても悩んでいた。なんでも、その地域の戸籍を持っていない親の子息はそこの小学校に入れないというのです。

そんなバカなことがあるか、じゃあ学校に入れない子はどうなるの?まともな国であれば子供の学習する権利ぐらい当然認められているでしょうが、と思いました。思いますよね?

しかし、中国ではその当然が当然ではなく、その地域の戸籍がある親の子供が優先的に受け入れられ、その次にその地域に住居を所有している親の子供、最後が地域外戸籍。都市部の小学校は教育レベルが高いので希望者が多く、定員が割れることはまず無いので、地域外戸籍の親の子供はまず入学できないとのこと。

彼は日本人なので当然中国の戸籍は無い。彼の妻は遠く離れた農村部の戸籍。じゃあどうするの?かと言うと、

  1. 妻の実家の両親(祖父母)に子供を預け、実家の近くの小学校に通う。子供と会えるのは春節国慶節などの長期休暇のみ。
  2. 都市部周辺で受け入れてくれそうな小学校を探す。父親は毎日長距離・長時間通勤をするか、職場近くに安いアパートを借りる。
  3. 外国人の場合、インターナショナルスクール等に通う
  4. 思い切ってマンションを買う

といったことになるようです。

件の彼の場合、3はダメだったようです。彼の住居近くの日本人学校は日本人のみ受入れるとのことで、日本人・中国人の子供は受け入れられないということだったそうです。結局、一念発起して「4.マンションを買う」に踏み切ったのですが、中国都市部なので「げげぇー!」と思わず呻いてしまうような金額でした。一介のサラリーマンが背負うには厳しすぎない?と思ったのですが、彼の決断なので何も言いませんでした。

 

しかし、そんな落とし穴があるなんて思いませんよね、普通。